製品概要
赤外偏光子は多くの反射測定、主に金属表面上の塗膜、薄膜の高感度反射測定、また高分子フィルム、繊維などの配向性測定に使用されます。偏光子は偏光していない光を2つの偏光成分に分離します。光の入射面内で振動する波を平行偏光(P)波、面に垂直に振動する波を垂直偏光(S)波と呼ばれます。偏光子を回転させることにより直線偏光成分の一つは透過され、他の成分は反射または吸収されます。本偏光子は偏光子に最も重要な特性である明るさとコントラストと耐久性を兼ね備えています。KRS-5 は軟らかい材質で加工が難しいですが、中赤外領域で重要な情報が得られる25μm(400cm-1)までの広帯域をカバー出来る最良の基板材料です。
新ダブルカセット方式のホルダーは従来品に比べ大幅に薄くなったため、各種FT-IRアクセサリーとの組み合わせの使用の幅が広がりました。当社オリジナルスペックでの大量買付けにより、性能アップと価格の大幅低減を実現しました。
製品仕様
波長範囲 | 2.5μm~25μm |
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直径 | φ35mm (有効径 φ25mm) 厚さ 6mm |
偏光率 | >80% (2.5μm)、 |
>95% (3μm~25μm) | |
消光比 | <2×10-2 (2.5μm) |
<1×10-2 (3μm~25μm) | |
使用環境条件 | 湿度 <60% 温度 10℃~30℃ |
特徴
■ 高い透過効率、消光率
■ アルミワイヤー3200本 /mm
■ 広帯域で使用可能
■ ダブルカセット方式の360回転
■ ホルダー付
測定例
色々なタイプの偏光子をご用意出来ます。

ダイヤモンドATR “DuraScope”に取り付けた様子

標準タイプの寸法