ポータブルGC-TMS TRIDION-9

tridion9

高速、高信頼性、簡単操作!世界最小ポータブルGC-TMS
高速温度プログラムが可能な低熱容量GC搭載!

◆ 新開発 トロイダル型イオントラップ採用

TORIDION-9は、質量分析部にイオントラップ方式を採用
イオントラップ型はフィールドでの利用を勘案した場合、他の方式にくらべ「構造が単純であり面倒なイオン光学系調整が不要 である」「それほど高い真空度を要求しない」「スキャン速度が速く、感度が高い」「消費電力が少ない」などの特徴があげられ ます。
しかしながら、従来型のイオントラップでは小型化が難しく フィールド用装置としては適合できませんでした。TORIDION-9 では新しく専用に開発した「トロイダル型イオントラップ」を採用し ました。
この新開発のトロイダル型トラップでは同一半径の従来型トラッ プに比べ、トラップ効率が400倍となり装置小型化のキーテクノロジーとなっています。

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◆ TORIDION-9の主要機器構成

質量分析計(MS)
MS部は上記で述べたトロイダル型イオントラップを用いてます。排気系は小型ターボ分子ポンプと補助用のダイヤフラ ムポンプから構成されています。また、スキャンも高速で毎秒約10回の高速スキャンを実現しています。
ガスクロマトグラフ(GC)
GC部は5mのキャピラリカラムをワイヤー型ヒーターと一緒に直径約10cm程度に巻き、冷却用ファンに直接取付けた構造になっています。
これによりオーブンを持たない超小型で低熱容量のGCとなっています。使用温度範囲は50~300°Cで昇温速度は120°C/minを実現しています。
また、冷却速度も速く5分以内に次の分析準備が可能です。Heガスカートリッジは容量90ccの高圧容器として法的な制約を受けないものを搭載しており、1本で約200回程度の分析が可能です。

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試料インジェクション(SPME)
試料導入には、専用に開発したSPME(Sold Phase Micro Extraction)ファイバーを利用したシリンジを利用するようになっています。これにより、直接注入の他に現場 でのヘッドスペース分析等に対応が可能です。

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電源部
充電式リチウムイオン電池を利用しており、1回の充電で約5時間の連続使用が可能です。また、ACアダプター(標準)の利用 により通常の電源ラインも使用可能です。
ソフトウェア
フィールドで測定したデータは本体内に保存されますが、そのデータをイーサーネット経由でPCに転送してデータ解析等を可 能にる専用ソフトウェア「CHROMION」が提供されます。ユーザーはこのソフトウェアを使用することで、市販のデータライブラリー等を利用することが可能です。

◆ 測定例

環境分析への適合(水中のセミボラタイル化合物分析)
ポータブルで高感度な性能は、フィールドにおける環境分析を実現できます。図はEPA8270の標準混合物で各成分が水中に100ppb溶解しているものをヘッドスペース分 析析を行った例です。
測定はSPMEファイバーを30秒露出後に行われました。

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危機管理分析への適合(化学剤分析)
測定時間が短くかつ高い選択性から、フィールドにおける迅速な化合物同定装置として危機管理用分析装置として適合可能です。 図はVX神経ガスの測定例で、分解物の各構造由来のマススペクトルが感度良く観測されることが解ります。

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幅広い用途に適合可能なポータブルGC-MS
ポータブルGC-MSの出現は、単に従来のラボにおける分析延長のアプリケーションに適合させるのではなく、これまで困難さゆえ諦めていた、あるいは適用を全く検討すらすることの無かったアプリケーションの開拓を可能にします。
たとえば、農作物の状態を収穫前に「畑」で分析したりすることも可能になります。また、危機管理用の化学分析装置として、空港や 税関あるいは警察組織といった分野での適合も可能です。

一般仕様
原理
ガスクロマトグラフ/質量分析装置
外形寸法
39x38x22cm (15.5×15.0x9.0 インチ) ハンドル部を除く
重量
14.6Kg (Liイオンバッテリーを含む)
電源
充電式24VLiイオン電池、AC100Vアダプター

GC部
カラム
MTX-5(DB-5相当)標準
カラム寸法
内径0.1mm. 0.4μmdf 長さ5m
キャリアガスコントロール
電子圧力制御装置
キャリアガス
He (90mLカートリッジ)又は外部Heガス(ガスライン接続ポート付)
温度範囲
室温~300°C、最大温度上昇/下降速度120°C/分
インジェクション部
スプリット(20:1)/スプリットレス

質量分析部
質量分析装置
トロイダル型イオントラップ方式
真空装置
ターボ分子ポンプ(ダイヤフラムポンプによるアシスト付)
真空到達時間
大気圧からオペレーション高真空まで1分以内
質量測定範囲
50~500Da
イオン化電圧
~70ev

サンプリング
サンプリング手法
ヘッドスペース、テトラバック、液体又は溶液への露出
インジェクション法
固相マイクロ抽出法(SPME)による

使用環境上における特徴
装置洗浄法
噴霧/拭き取り洗浄
操作温湿度範囲
温度0~45°C、相対湿度0~95%

ユーザーインターフェース
OS
WindowsCEによるタッチスクリーン方式
外部インターフェース
イーサーネット、USB、SDカード