Wavelet ウェーブレット

ラマン分光用ナノロッドアレイ SERSプレート
Au Nanorod Arrays SERS Plateは、“動的斜め蒸着法”により、SiO2への2方向斜め蒸着と金の斜め蒸着をおこなうことで金ナノロッドアレイをコートしたSERSプレートを作成しました。

wavelet

SERSの増強度は、貴金属の表面形状に大きく依存しているため、これまでさまざまな手法で表面形状が模索されてきました。(株)ニデックが開発したSERS測定用Auナノロッドアレイ基板“Wavelet”は、エッチングやリソグラフィーなどの高価なプロセスを使用せずに高い再現性が得られる、“動的斜め蒸着法”により作製しています。このプロセスは、京都大学の鈴木基史准教授が確立したもので、作製された表面は、強い異方性を持った扁長ナノ粒子構造となり、このAu扁長ナノ粒子を場としたプラズマ共鳴の効果によって吸着した粒子のラマン散乱が増強されます。また、表面は丈夫で、サンプル滴下後、乾燥させて測定を行なう他、蒸発を防ぐ為のカバーガラスを置き、溶液の状態で測定することも可能です。


index_clip_image002SERSとは、粗い表面を持つ金(Au)、銀(Ag)などの貴金属に吸着した分子のラマン散乱強度が著しく増強される現象で、大きな注目を集めています。
ラマン散乱光が微弱で、検出することが難しかった物質に対しても、表面増強ラマン散乱(Surface-Enhanced Raman Scattering 、以下、SERS)を用いることで、検出が可能となることが知られています。

 

index_clip_image002_0000

 

 

連続2 方向斜め蒸着法によって形成したSiO2 雛形層のSEM 像と各薬品の蒸着方向

資料提供:京都大学大学院 鈴木基史准教授

 

index_clip_image002_0001

 

 

サンプル滴下後、乾燥させて測定を行なう他、カバーガラスを置いて溶液の状態で測定することも可能です。

 

index_clip_image002_0002

03

04

※このプロセスは京都大学の鈴木基史准教授により確立されました。

05