Fastevert 小型紫外 可視 近赤外外分光器

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製品概要

近年、近赤外域での分光計測の利用が広がるにつれ、高いS/N比、波長の高速スキャン、現場で使用する際に便利な携帯可能なサイズ、等の装置への要望が強まっています。相馬光学ではこれらの要求を満たす4機種の小型マルチチャンネル分光計(Fastevert シリーズ)を開発しました。

装置は110(W)×90(H)×202(L) mmの分光計本体と光学ファイバーにより構成されていて、ホストのパソコンとはSCSIインタフェースにより接続します。分光計にはペルチェ素子内臓リニアイメージセンサ(近赤外タイプ)を搭載したFastie-Ebertマウント分光器に、信号を高速にサンプリングするコンピュータシステムが組込まれています。

Specification

UV-VIS UV-VIS-NIR NIR I NIR II
Type S-2400 S-2600 S-2700 S-2800
Wavelength (nm) 200 – 550 350 – 1,050 900 – 1,600 1,200 – 2,600
Slit (μm) 50 100 100 400
Detector Si-CCD InGaAs Linear Image Sensor w/Cooler
Detector Channels 2,048 2,048 256 256
Resolution/Channel (nm) 0.2 0.4 2.9 5.8
Resolution (nm) 1.6 3.6 8.2 30
Wavelength Accuracy (nm) ±0.3 ±0.5 ±3.0 ±5.0
Exposure Time 10 ms – 10 s 10 ms – 10 s 1 ms – 10 s 1 ms – 10 s
Spectral Measuring Speed (/s) Max. 100 data Max. 100 data Max. 500 data Max. 500 data
Size (mm) 110W × 90H × 202D 110W × 90H × 202D 110W × 90H × 202D 110W × 90H × 202D

分光器

本分光器が採用したFastie-Ebertマウントの特長は、下図に示すように、非点収差フリーの明るい光学系と分光計の射出部に広いスペースを有する事です。この特長はリニアイメージセンサを用いるマルチチャンネル分光計において非常に有効です。

Czerny-Turnerマウントでは非点収差により入射スリットの像が縦に長く伸びてしまい、利用されるべき多くの光量が受光されないことになります。スペースの点でもFastie-Ebertマウントは小型化に最適です。またリニアイメージセンサの採用により分光計から可動部分が完全に排除されたため、環境条件に左右されないで、仕様が長期にわたり、常に一定に保たれる装置を実現しました。

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